★3 マシュ・キリエライト
声優:高橋李依, イラスト:武内崇
カルデア局員、マシュ・キリエライトがサーヴァントと憑依融合した姿。
デミ・サーヴァントと呼ばれる。
サーヴァント図鑑
カルデア局員、マシュ・キリエライトがサーヴァントと憑依融合した姿。
デミ・サーヴァントと呼ばれる。
ブリテンの伝説の王。騎士王とも。
アルトリアは幼名であり、王として起ってからはアーサー王と呼ばれる事になった。
騎士道が花と散った時代、聖剣を手にブリテンにつかの間の平和と最後の繁栄をもたらした。
史実では男性だが、この世界では男装の麗人であったようだ。
聖杯の呪いに侵され、非情さに徹しきった騎士王の側面。
あるいは、アーサー王が求めた“理想の王”とはこういったものだったのかもしれない。
アルトリアは自らの力を律し控えていたが、この状態の彼女はためらう事なく強大な魔力を振るう。
選定の剣カリバーンを抜き、王としての道を歩み始めたばかりのアルトリアの姿。
まだまだ半人前の少女騎士。
その姿は愛らしい百合のようであり、また、その瞳も輝かしい希望に満ちている。
多くのことを経験するために国中を渡り歩き、多くの冒険譚を残した。彼女に助けられた者はその華やかさから騎士姫と称えたらしい。
自称、男装の麗人。自分至上主義で身勝手ながら、明るく闊達、子供のような無邪気さから万人に愛された万能ワガママ皇帝。
本名、ネロ・クラウディウス・カエサル・アウグストゥス・ゲルマニクス。
帝政ローマの第5代皇帝。生涯を謀略と毒とに彩られた悪名高き暴君。
「ニーベルンゲンの歌」に謳われる万夫不当の英雄。
聖剣バルムンクを手に邪竜ファヴニールを打倒した“竜殺し”。
寡黙であるが、情は深い。戦場では常に前面へと出て仲間を守る。
古代ローマ最大の英雄のひとり。
ガリア戦争やブリタニア遠征などで名を馳せた将軍にして優れた統治者。英語名はシーザー。
女神ヴィーナスの末裔にして、人ならぬ妖精との間にも子を成したと言われる色男。
大帝国を成した大王。アッティラ・ザ・フン。
匈奴(フンヌ)の末裔、フン族の戦士にして王。
西アジアからロシア・東欧・ガリアにまで及ぶ広大な版図を制した五世紀の大英雄。
西ローマ帝国の滅亡を招いたとも言われる。
白銀の鎧を纏った騎士。魔道に堕ちる前の、ジャンヌの副官として正しく在った頃の姿。一人称は「私」。
キャスター時とは打って変わって清廉で礼儀正しい騎士そのもの。ジャンヌが魔女として処刑された後も、彼女を信じ続けた。
女であり男、男であり女、として語られる十八、九世紀フランスの伝説的人物。
文武両道の剣士にして文筆家。
列強各国を相手に立ち回る機密局のスパイとして活躍し、全権公使、竜騎兵連隊長等を務めた。
他の英霊たちとは出典が異なるため、正統な英霊とは言えない。
この英霊は守護者と呼ばれるもので、人類の“存続するべき”集合無意識が生み出した防衛装置のようなもの。
この防衛の在り方は人類側の抑止力とも呼ばれる。要は名も無い人々が選出した、顔の無い正義の代表者。
紀元前、シュメールの都市国家ウルクを治めていた半神半人の王。
伝説だけではなく実在したとされる、人類最古の叙事詩『ギルガメシュ叙事詩』に記された王。
顔のない、名前のない義賊。
本人も言っている通り、この青年はロビンフッドに該当する、数多くいた“誰か”のひとりにすぎない。大本の伝説は、シャーウッドの森に潜む義賊から。
オリジナルのロビンフッドは暴君ジョン失地王に抵抗したが、カークリースの修道院にて修道院長の陰謀により出血多量で死亡したとされる。
ギリシャ神話に登場する高名な女狩人。カリュドンの猪退治の際、一番に矢を射ち込んだことで名を馳せる。
また、ギリシャ中の勇者が揃ったというアルゴナイタイのメンバーにも加わっている。
ギリシャ神話におけるゴルゴン三姉妹の次女。
男の憧れの具現、完成した「偶像(アイドル)」
「理想の少女」として生まれ落ちた女神。
無垢と純粋を形にしたかの如き、麗しの少女。
姉にステンノ、妹にメドゥーサを持つ。
古代ペルシャにおける伝説の大英雄。
西アジアでの神代最後の王とも呼ばれるマヌーチェフル王の戦士として、六十年に渡るペルシャ・トゥルク間の戦争を終結させた。
両国の民に平穏と安寧を与えた救世の勇者。
装飾を好まず、野生のままの戦いを好む槍兵。
仕事とあらば口封じとして一般人でも殺害する非情な人物だが、反面、仕事抜きならさっぱりした気質をしている。面倒見のよい兄貴肌。
吸血鬼カーミラのモデルになった血の伯爵夫人。
……なのだが、サーヴァントとして召喚されたのは彼女がまだ罪を犯す前の十四歳の姿だった。
アイドルを自称するスイーツ系サーヴァント。
高貴、高飛車、残忍、無慈悲、と、伝説通りの非人道っぷりをみせる。
源義経と共に活躍した、日本史上最も有名な僧兵。現代に至るまでも、歌舞伎や浄瑠璃など幅広い物語で愛されている。
弁慶の仁王立ち、弁慶の泣き所など現在に伝わっている故事も多い。
ケルト、アルスター伝説における無双の大英雄。
太陽神ルーの血を受けた『光の御子』であり、異名はクランの猟犬。同じ真名で召喚される
ランサーとは同一人物のようではあるが――
肉体も精神も、若干「あちら」よりも年若い。
スパルタ教育という語源となった国、スパルタの王。
侵攻する十万人のペルシャ軍を食い止めるため、わずか三百人で立ち向かったテルモピュライの戦いで有名。
古代ローマ建国神話に登場する国造りの英雄。
軍神マルスと美しき姫シルウィアとの間に生まれ、神の獣たる狼を友に育ったという。
地中海周辺国家を併合し、永き栄光の大帝国たるローマの礎を築いてみせた建国王。真紅の神祖。
ギリシャ神話に登場するゴルゴン三姉妹の末妹。
もとは土着の地母神であったが、オリンポスの神々の策略、人々の狂信によって形のない島に逃げ延びた。見たものを石にする蛇の怪物として描かれていた。
聖ゲオルギウス、または聖ジョージとして名高き聖人。
聖剣アスカロンを持ち、ドラゴンを退治した逸話が有名。
一度だけ相手の攻撃を無効化するベイヤード、という馬に騎乗する。
恐らく世界でもっとも有名な大海賊であり、海賊としてのイメージを決定付けた大悪党。
カリブ海を支配下に置き、酒と女と暴力に溺れ、莫大な財宝を手に入れた。
一世紀、古代ブリタニアの若き戦闘女王。
悪辣な侵略の果てに自分と娘たちを陵辱したローマ帝国を許すまじと諸王を率いて叛乱するも、最後には皇帝ネロの軍に敗れ去り、落命。
後年、ブリテンの「勝利の女王」の伝説となった。
日本において、その名を知らぬ者はいないと言われるほどに有名な悲運の武将。
天賦の才を持ち、カリスマ性を有しながらも兄である頼朝に疎まれ、最期には従者である弁慶ら共々打ち倒された。
牛若丸は源義経の幼名である。
紀元前四世紀、マケドニア王国の若き王子。
絶世の美少年であり、哲学者アリストテレスを始めとする賢者たちに見出された天才であり、叙事詩「イリアス」を心から愛する無邪気な子。
可能性の具現とも言える存在。
ハプスブルグ家の系譜にあたるフランス王妃。
十八世紀、ルイ十六世の妃。儚き貴婦人。
欧州世界の「高貴による支配」を象徴する存在。
王権の絶対性が失われていく時代の奔流、世界の変化の前に命を落とした。
悪竜タラスクを鎮めた、一世紀の聖女。
妹弟と共に歓待した救世主の言葉に導かれ、信仰の人になったとされる。
美しさを備え、魅力に溢れた、完璧なひと。
――恐るべき怪獣をメロメロにした聖なる乙女。
金羊毛皮を所有するアイエテス王の娘であり、月の女神ヘカテから魔術を教わっていた。
英雄イアソンによって国から引き離され、長い放浪の果てに裏切りの魔女として烙印をおされ、世を去った。
15世紀フランスの貴族。自らの領地にて近隣の少年を次々と拉致しては陵辱・惨殺するという所行を繰り返し、後の世の童話『青髭』のモデルとして知られるようになる。
世界三大童話作家の一人。
『人魚姫』『マッチ売りの少女』は知らないものがいないと思われる。
1805年生、1875年に肝臓癌にて没。
今でこそ三大作家のひとりと言われるが、その半生は挫折と苦悩に満ちていたという。
ウィリアム・シェイクスピアは間違いなく、世界一高名な劇作家であり、俳優でもあった。英文学史上に燦然と輝くその名は、英国の偉人としての知名度は最高峰であろう。
ああ、悪魔! 悪魔! 悪魔が来たぞ!
メフィストフェレスだ! あの最悪の悪魔め!
世界有数の天才作曲家にして演奏家。
異常なまでの音感を有し、揺るぎない天才性を以て多くの楽曲を後世に残した十八世紀の人物。
神に愛された子。奇蹟の天才。
ロード・エルメロイⅡ世は本来サーヴァントに至れるような器、歴史を持っている訳ではない。
しかし此度の聖杯戦争の極めて特殊な事情が絡み、中国の英霊である諸葛孔明の依り代となることで召喚を成功された。
ケルト、アルスター伝説の勇士。
赤枝騎士団の一員にしてアルスター最強の戦士であり、異界の盟主スカサハから授かった魔槍を駆使した英雄であると同時に、師から継いだ北欧の魔術――ルーンの術者でもあったという。
日本有数の剣豪・宮本武蔵の好敵手として語られる剣士。
若くして巌流を極め、向かうところ敵無しとされた天才剣士。
なのだが―――
白髏の暗殺者。
中東に起源を持つ、暗殺教団の党首。
別名「山の翁」、アサシンの語源となったニザール派の伝説的頭目、そのひとり。
山の翁は歴代19人いるとされ、それぞれが特別な技を修めた達人だったという。
ギリシャ神話におけるゴルゴン三姉妹の長女。
男の憧れの具現、完成した「偶像(アイドル)」
「理想の女性」として生まれ落ちた女神。
優雅と上品を形にしたかの如き、麗しの女性。
妹にエウリュアレ、メドゥーサを持つ。
――残り十歩、必ず殺す。
荊軻は始皇帝暗殺を企み、あと一歩のところで果たせなかった刺客である。
対外的な理由での邪魔さえなければ、中国の歴史を塗り替えたかもしれない人物だ。
代々、パリにおいて死刑執行を務めたサンソン家四代目の当主。
フランス革命という激動の時代において、あらゆる階層の人間を処刑した。
人道的配慮を突き詰めた処刑器具『ギロチン』の登場によって、彼は更に処刑の数を増やしていく。
十九世紀を舞台とした小説『オペラ座の怪人』に登場した怪人――恐らくは、そのモデルの人物。
オペラ座地下の広大な迷宮水路に棲まい、若き女優に惹かれて彼女を歌姫へと導くも、成就せぬ愛のために連続殺人を行ったとされる。
世界の裏側で活躍した女スパイ。マタ・ハリはスパイの中で、もっとも奇異な存在であっただろう。
ストリップダンサーである彼女はスパイとして処刑されるまで、その肢体で軍の将校たちを翻弄し続けた。
だって、誰も言ってくれなかった!
誰もこれが間違いだなんて言ってくれなかった!
だから、私はこう成り果てたのに!
ああ、我が真の名は――エリザベート・バートリー!
ギリシャ神話における二大英雄のひとり。
主神ゼウスと人間の娘との間に生まれた半神半人の英雄。
女神ヘラとの確執であまたの冒険を繰り広げ、その全てを乗り越えた超人。
円卓の騎士の中でも最強と謳われた『湖の騎士』
王妃ギネヴィアとの不倫の恋がキャメロットを破滅にまで導いた、まさしくアーサー王伝説の負の象徴たる人物。
三国志演義における反覆の将。
二度も養父を斬り、幾度となく裏切りを繰り返すなど儒教道徳の重んじられる中国では信じられない行為に走った。
だがその武功、武勲は他の追随を許さず、三国志世界において最強の一角に数えられる。
――その男は、筋肉(マッスル)だった。
平安時代最強の神秘殺し、源頼光四天王の一人。幼名の「金太郎」が有する日本における知名度は桃太郎に並び立つ。
暴れん坊で傍若無人、危険な男だが――その実、情に厚くて正義漢。口癖は「ゴールド」「ゴールデン」。好きな犬はゴールデンレトリバー。
ヴラド三世はルーマニアの王であり、英雄。
本来はランサーとして召喚されるが、今回の聖杯戦争ではバーサーカーとして召喚。
吸血鬼としての力を容赦なく振るう、災禍の化身。
アステリオス――雷光という名を与えられたこの怪物(えいゆう)が、その名で呼ばれることはほとんどなかった。
広く世界に普及した彼の異名はミノス王の牛を意味するミノタウロスである。
暴虐の伝説を有する古代ローマ帝国第三代皇帝。
一世紀の人物。皇帝ネロの伯父。
当初は名君として人々に愛されたが、突如として月に愛された――狂気へと落ち果てたのである。
暗殺までの数年間、彼は帝国を恐怖で支配した。
勇猛の古代ペルシャ王。
紀元前四世紀の人物。
アケメネス朝ペルシャ最後の王として知られる。
マケドニアの征服王イスカンダルの“好敵手”として幾度も彼の前に立ちはだかってみせた。
愛しくて、恋しくて、愛しくて、恋しくて、裏切られて、悲しくて、悲しくて、悲しくて悲しくて悲しくて、憎くて憎くて憎くて憎くて憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎――だから焼き殺しました。
血の斧を持つバイキングの王。
それがエイリーク・ブラッドアクス。通称「血斧王」である。
タマモナインのひとり。
玉藻の前が千年鍛錬によって神格を上げた後、もとの一尾に戻る際に切り離した八つの尾。
それがそれぞれに神格を得て分け御魂として英霊化したもの。
玉藻の前が持つ(わりと)純真な部分の結晶。
主よ、この身を委ねます――――
アルテミスはオリオンを付属品として召喚された。
訂正、逆だ。召喚すると何故か女神アルテミスがついてきたのが、ギリシャ神話の英雄オリオンである。
おまけにオリオンは人とも獣ともつかぬ奇妙な生物(ゆるキャラ)に変わり果てていた。
吸血鬼カーミラのモデルになった血の伯爵夫人……がスキル『無辜の怪物』によって魔人化したもの……がたまたま拾った聖杯によってハロウィン属性を帯びたもの。もう訳が分からない。
アイドル文化に傾倒しつつ、お城で夢見るお姫様属性まで追加したてんこもりサーヴァント。
良妻願望マシマシな巫女呪術師。
平安時代末期、鳥羽上皇に仕えた絶世の美女。
白面金毛九尾の狐が化けた姿とも言われている。
色々あって最後は宮廷を追われ、那須野で人間たちと一大決戦をした後、おとなしく退治されたとかなんとか。
ダビデは旧約聖書に登場する、イスラエルの王。
元羊飼いであり、巨人ゴリアテの一騎討ちに名乗りを上げ、打ち倒した。その後、当時の王といざこざがあったものの、見事王に即位してからは優れた治政を行ったという。
ヘクトールはトロイア戦争において、トロイア側最高の英雄である。
圧倒的な兵差を物ともせず、あらゆる方法で籠城を続けた。アキレウスがいなければ、もしかすると戦争はトロイア側の勝利に終わっていたのでは、とすら見なされている。
冒険家にして私掠船艦長、そして艦隊司令官。
世界一周を成し遂げ、その収益でイギリスが大航海時代の覇者となる道を開いた人物。
また、強壮であったスペインの無敵艦隊を葬り去り、太陽の沈まぬ帝国と呼ばれたスペインを事実上瓦解させた“太陽を落とした女”。
アン・ボニーとメアリー・リードは大海賊時代に実在した女性の海賊である。
偶然知り合った二人は海賊としてジョン・ラカム船長の下で活躍した。
アンは銃の名手、メアリーはカトラスでの切り込み役を担当したという。
コルキスの王女メディア、彼女が「魔女」と呼ばれる前、少女時代のメディアとして召喚された。
純粋無垢、可憐な少女であった彼女に「コルキスの魔女」の面影は未だない。
幕末の京都を中心に活動した治安組織、新選組の一番隊隊長、沖田総司。
剣客集団としても恐れられた新選組の中でも最強の天才剣士と謳われたのが沖田である。
戦国の風雲児、織田信長。
幼少期は「尾張の大うつけ」と呼ばれたが桶狭間で今川義元を破り、天下に名乗りを上げる。
その後、次々と強敵を打ち破り天下統一目前に迫るも、明智光秀の謀反により本能寺にて没する。
ケルト・アルスター伝説の戦士にして女王。
異境・魔境「影の国」の女王にして門番であり、槍術とルーン魔術の天才である。数多の亡霊に溢れる「影の国」の門を閉ざし、支配せしめるに足る絶大な力を有している。
後にアルスターの英雄となる若きクー・フーリンの師となって彼を導き、技の悉くを授け、愛用の魔槍さえ与えたという。彼の息子コンラをも教え導いた。
ケルトの神話。フィオナ騎士団の団長フィンの麾下において、指折りの騎士であり、美貌の持ち主だった。
頬に妖精からおくられたほくろがあり、乙女達の心をときめかす魔力を持つ。
ケルト・アルスター時代(サイクル)の勇士。
赤枝騎士団の一員であり、英雄クー・フーリンの友にして養父としても知られる魔剣使い。
精力絶倫にして大食漢、気前よく、嫉妬せず、恐れを知らない──堂々たる勇士として、フェルグスの名は今なお後世に残されている。
アルトリア・オルタが自らのイメージを払拭しようと一念発起し、子供達の味方・サンタクロースとして活動しようとした姿。
手にした袋には彼女が一年をかけてため込んだ選りすぐりのプレゼントが詰まっている。
『ナーサリーライムは童歌。
トミーサムの可愛い絵本。
マザーグースのさいしょのカタチ。
寂しいアナタに悲しいワタシ。
最期の望みを、叶えましょう。』
世界中にその名を知られるシリアルキラー。
日本ではそのまま「切り裂きジャック」と呼称されることが多い。
五人の女性を殺害し、スコットランドヤードの必死の捜査にもかかわらず、捕まることもなく姿を消した。
モードレッドは円卓の騎士の一人であり、アーサー王の嫡子である。
同時に伝説に終止符を打った――カムランの丘にて、アーサー王を討ち果たした叛逆の騎士である。
電磁を制した十九~二〇世紀の天才科学者。
星さえ割ってみせると宣う、堂々たる天才。
数多の神話で神(自然)の伝説として語られる雷電の力を解明し、人類文明に「電気」をもたらした偉大な碩学のひとり。
伝説に語られる円卓の騎士王アーサーそのひと。
その実態は、可憐にして、しかし伝説通りの清廉と高潔を兼ね備えた少女騎士。
聖剣使いとして知られるが、所有する聖槍も実に強力であり、ランサーとしても現界し得る。
──そして、聖杯の呪いに侵された可能性としての現界もこうして有り得る。非情さに徹しきった騎士王の槍持つ側面である。
伝説的な医師にして錬金術師。
十六世紀、ルネサンス期の人物として知られる。
「四元素(五元素)の再発見」「三原質の再発見」を始めとして数多の功績と書物とを残した。
人類史と魔術史の双方に名を残す稀有な人物。
十九世紀の数学者にして科学者。
世界の変革を夢見た蒸気王。
蒸気機関を用いた世界初となるコンピューター「階差機関」「解析機関」を考案した天才碩学。
現代では「コンピューターの父」とも呼ばれる。
十九世紀の小説『ジキル博士とハイド氏』の登場人物――もしくはそのモデルとなった人物。
自己の人格から「悪」を切り離そうとした彼はしかし、「悪」を具現化させた人格を顕し、やがて殺人を行い、最後には自滅したという。
ヴィクター・フランケンシュタインによって創造された人工生命体。
アダムと対を為すイヴとして作られたが、喜怒哀楽の感情表現が上手く働かず、失敗作と断じられた。
インド古代叙事詩「マハーバーラタ」の大英雄。
マハーバーラタはインドのあらゆる英雄が集結する絢爛なる物語であるが、アルジュナはその中心に位置する存在といっても過言ではない。
インド古代叙事詩「マハーバーラタ」の大英雄。
マハーバーラタの中心的英雄であるアルジュナのライバルであり、異父兄弟でもある。
数々の呪いによって身動きが取れなくなった彼を、アルジュナは謀殺に近い形で仕留めた。
サーヴァントユニヴァースと呼ばれる謎の時空から来訪したストレンジャー。
自らをセイバークラスの決定版と名乗り、騎士として正々堂々と闇討ちを行う対セイバー用決戦兵器。
コードネーム・A-X。
ケルトの戦神ヌァザの末裔にして、栄光のフィオナ騎士団の長。
眠りと炎を操る邪悪な神霊を倒して都を救い、エリン(アイルランド)の守護者として侵略者や魔物を倒して数多の武勇を打ち立てた大英雄。
魔術と叡智を修め、本来であれば多くの能力や宝具を有する。
北欧の大神オーディンの娘、戦乙女ワルキューレのひとり。北欧神話に於ける悲劇の女。
『ヴォルスンガ・サガ』において大英雄シグルドの運命の相手であるシグルドリーヴァと同一視される戦乙女であり、古エッダ『シグルドリーヴァの歌』『ブリュンヒルドの冥府への旅』でも同様にシグルドと恋に落ちるワルキューレとして語られている。
ベオウルフは英文学最古の叙事詩と言われる『ベオウルフ』の主人公である。
叙事詩の舞台となっているのは現在の南スウェーデンからデンマーク近辺。
装いも新たに、純白の衣装に身を包んだ薔薇の皇帝。
衣装が替わった事でテンションも変動し、素の状態より戦闘スタイルが変化している。
愛用の剣・原初の火も空気を読んで、その刀身を赤から白銀に変えている。
変異特異点・境界式にて垣間見た女性。
晴れやかな着物、たおやかな仕草、慈愛に満ちた判断力。
いずれも異常の中では際だった日常と捉えられる。
在り方自体が不確かな為、多くの怪奇事件の全容を知りながら、これに関わらずにいる。
本来なら逢瀬する事のない貴人。
それでも―――もし出会いがあるのなら、それは、誰もが寝静まった雪の日に。
変異特異点・境界式にて遭遇した少女。
和洋折衷の出で立ち、男性のような口調、迷いのない行動力。
いずれも日常の中では際だった異常と捉えられる。
死を視てしまう特異体質なため、様々な怪奇事件に遭遇し、これを斬り伏せてきた。
本人はまったく関知していないが、彼女自身、深夜に逍遙する都市伝説の一つになっているようだ。
天草四郎時貞という少年は、(複数いた浪人たちによる教導こそあれど)島原の乱の指導者であったことは間違いない。
しかし彼が一体どうやって見出されたのか、半生のほとんどは謎に包まれている。
アストルフォはフランスの代表的な騎士道物語、シャルルマーニュ伝説の登場人物。
シャルルマーニュ十二勇士の一人であり、イングランドの王子である。
付け加えると、理性蒸発したポンコツ英霊である。
ウルクの英雄王。人類最古の英雄。
性酷薄にして無情。人の意見を聞き届けず、己の基準のみを絶対とする暴君――といった性質は、この姿の彼には当てはまらない。
基本的には礼儀正しく謙虚な少年。
復讐者、として世界最高の知名度を有する人物。
通称「巌窟王」もしくは「モンテ・クリスト伯爵」として知られる。
悪辣な陰謀が導いた無実の罪によって地獄の如きイフの塔(シャトー・ディフ)に投獄されるも鋼の精神によって絶望せず、やがてモンテ・クリスト島の財宝を得てパリへと舞い降り──フランスに君臨する有力者の数々、すなわちかつて自分を陥れた人々を地獄へと引きずり落としたという。
奉仕と献身を信条とするクリミアの天使。
信念の女。絶対に挫けることなく、誰であろうと──たとえ大英帝国の君主であろうとも、告げるべき言葉を告げる強靱な精神を有している。
異名は「小陸軍省」。たったひとりの軍隊とでも言うべき不屈性の持ち主である。
今回の現界にあたっては、その精神と狂化スキルEXが合わさった状態となっているため、(恐らくは)生前と違い「人の話を全然聞かない」。
ケルト・アルスター伝説の勇士。
赤枝騎士団の一員にしてアルスター最強の戦士であり、異界「影の国」の盟主スカサハから授かった無敵の魔槍術を駆使して勇名を馳せた。
通常とは異なりバーサーカーとして現界している。
何らかの要因によって全身の装備が変化し、性格も反転。表情は冷酷、宝具である魔槍も黒混じりの赤となっており、禍々しい気配を湛えている。
ケルト神話、アルスター伝説に登場するコノートの女王。
数多くの王や勇士と婚約し、結婚し、時には肉体関係のみを築いた恋多き少女。永久の貴婦人。
アルスター伝説最大の戦争を引き起こした張本人であり、自らに逆らうアルスターの勇士クー・フーリンの命を狙った。
十九世紀の女性オカルティスト、神智学の祖。
若くしてロシア貴族と結婚するも即座に出奔して魔術世界を華やかに生きた。
通称はブラヴァツキー夫人。
レムリア大陸の実在を信じて神秘主義に没頭し、高次の存在「マハトマ」やその集合体「ハイアラキ」と接触し、多くの叡智を得たとされる。
ともすれば、彼女は根源への可能性を目にしたのかもしれない。
インドにおける二大叙事詩の一つ、「ラーマーヤナ」の主人公。
大神を騙して獲得した力により、神々すら使役するラーヴァナは唯一人間にのみ倒す資格があると謳われる魔王であった。
神々の訴えを聞き届けたヴィシュヌは全てを忘れたただの人間、とある国の皇子として転生した。
それこそがラーマである。
ランサーとして召喚された、肉体が全盛期の李書文。
近代の生まれでありながら、数々の伝説を刻んだ中国の伝説的武術家。
八極拳の使い手としてももちろん名高いが、槍技の精妙さは「神槍」として讃えられたほどの腕前。
トーマス・アルバ・エジソンはアメリカ出身の発明家である。19世紀に生まれた人間としては世界有数の知名度を誇るが、その新しさ故に、サーヴァントとしての力量はやや劣る。
今回の召喚ではそれを補強するため、アメリカという国家を支えた歴代大統領が「エジソン」という概念を補強する一種の礼装として扱われた。
ジェロニモは北米大陸における先住民族の一つ、アパッチ族の戦士である。
元々はアパッチ語で「欠伸をする人」という意味合いの、のんびりした名前であった彼の人生が一変したのは、二十歳のときである。
妻子をメキシコ兵に惨殺された彼は、演説をぶち上げると『戦士』としてメキシコ軍へ報復を行った。
ビリー・ザ・キッド。本名ウィリアム・ヘンリー・マッカーティ・ジュニア。
アメリカ西部開拓時代の代表的なアウトローであり、現代でも極めて人気は高い。
残された彼の写真が、オークションで二億円の値がついたことからも、その人気は窺い知れよう。
父親は不明だが、母親から高等教育を受けたらしく、西部のアウトローにしては達筆の手紙が残されている。
―――神がおわしますならば、
私には必ずや天罰が下るでしょう―――
人類最古の善悪二元論といわれる拝火教。その拝火教に伝わる、悪魔王の名を冠したサーヴァント。彼が真実アンリマユなのかは召喚者が判断する他ない。
人間を殺す事に特化した英霊だが、それ以上の事はできない。超人たちの戦いの場である聖杯戦争においては何の役にも立たない、名実ともに最弱のサーヴァント。
イスカンダルとはアレクサンドロス3世のペルシア語における呼称であり、双角王(ズカルナイン)の異名でも知られる。
東方遠征によってイスラム世界に鳴り響いたその武勇は数多の英雄伝説へと派生し、アジアに伝播することとなった。
抑止力の代行者として、現界した暗殺者。
歴代の山の翁ハサンの一人。あまりに多岐にわたる技能と豊富な知識、そして誰にも動向を予測できない不可思議な精神性により「百の貌」と畏怖されたが、その実体は現代において多重人格といわれる精神障害を患っていた人物だった。
それはいかなる因による奇蹟か。
聖杯の端末。大聖杯に還った嬰児は分霊としてサーヴァント化した。
此処では何処、彼方より遠い此方にいる、運命に呪われたある守護者を護り続ける。
平安時代、大江山に城を構え、鬼を束ねた頭領。
酒呑童子の出自には諸説ある。
伊吹山の伊吹大明神(=八岐大蛇)と人間の子であると見なす説、戸隠山(=九頭龍)の申し子と見なす説。いずれにせよ龍神の子であり、坂田金時と共通の背景を持つ。
紀元7世紀、唐代の法師。
仏典の原典(オリジナル)を求めてシルクロードを旅し、中央アジアからインドへと至り、六五七部に及ぶ経典を唐へと持ち帰って法相宗の開祖となった。
十~十一世紀の人物。
源氏の嫡男として生まれ、摂津源氏の祖として清和源氏全体の発展に貢献した人物。
「大江山の酒呑童子」「京の大蜘蛛」「浅草寺の牛鬼」等々、多くの怪異を討ち滅ぼした平安時代最強の神秘殺しでもある。
無論、史実では男性。彼女が女性である理由は、その出生の秘密に由縁しているというが……?
配下である頼光四天王──渡辺綱、坂田金時、卜部季武、碓井貞光を率いて都の安寧を守護し続けた。
ご機嫌なレザージャケット。
キメッキメのヘアースタイル。
そして腰に輝くヤバめなバックル。
どこをとっても和の気配すらない雷光のライダー、Mr.ゴールデンこと坂田金時、ここに登場!
「オレっちとタンデムるのかい?じゃあヘルメットとスーツのチャックはしっかりな? カミナリ様がヘソを取るより早く、アンタのハートを 鷲づかんじまうからよォ!」
平安時代、京に現れて悪逆を尽くした鬼の一体。
大江山に棲まう酒呑童子の部下であるとされ、源頼光と四天王による「大江山の鬼退治」の
際には四天王・渡辺綱と刃を交えたという。
羅生門の逸話では「美しき女」の姿で現れる。
風魔一族。本来の名を村の名から「風間」と言い、普段は狩猟や樵、狭い田畑を耕して糧を得ていた。
だがいざ任務となると「風魔」と称し、その恐ろしさを天下に知らしめた。
風魔小太郎は第五代頭目であり、北条早雲の後継者氏綱に仕えた。
紀元前十四~十三世紀頃の人物。
広大な帝国を統治した古代エジプトのファラオ。オシリスの如く民を愛し、そして大いに民から愛された。
ラムセス2世、メリアメンとも呼ばれる。
ブリテンを統べた伝説の騎士王、アーサー王。
王として台頭した後、聖剣ではなく聖槍を主武装としたアーサー王のイフ。
聖剣による成長停止はなくなり、王に相応しい肉体年齢まで成長している。聖槍を使っていたので神霊よりの存在になっているが、それも十年ほどの使用期間だったので精神構造・霊子構造はそこまで大きく変化していない。
古代エジプト第六王朝にて、僅かな時期とはいえ玉座に在った魔術女王。
奇しくもバビロンの古き女王と同じ名を有する。
愛しき兄弟を謀殺した有力者たちのすべてを溺死させ、復讐を果たした後に自死したとされる。
ランスロットは円卓の騎士の一人であり、最高の騎士と謳われた英雄である。
アーサー王に仕えるも、ギネヴィアと道ならぬ恋に落ちたことで王と袂を分かつことになった。
アーサー王伝説における円卓の騎士の一人。
クラスはセイバーであるが、その弓の高名さからか、アーチャーで召喚されることが多い。
トリスタンと彼が愛した女性イゾルデの物語は、ヨーロッパでも屈指の人気を誇る伝説である。
アーサー王伝説にある円卓の騎士のひとり。
最古参の騎士のひとりにして、王の戦い、その終局まで仕えた忠義の騎士。
エクスカリバーの姉妹剣と呼ばれる太陽の聖剣を持ち、聖者の祝福により、日中においては並ぶ者なき無双の騎士として名を馳せた。
髑髏の仮面を被った暗殺者。
暗殺教団の教主「山の翁」を務めた歴代のハサン・サッバーハのひとりであり、生前には「静謐のハサン」の異名を有した毒殺の名手であったという。
俵藤太は東国における武芸の祖と崇められた、平安時代中期の武将。
後に藤原秀郷と名乗り、平将門を討ったことで一躍名を馳せた。山を七巻き半すると言われる大百足を弓矢で退治したと伝えられている。
アーサー王に仕えた円卓の騎士のひとり。
最初の円卓の騎士のメンバーであり、宮廷の執事役、王の世話役を務めた。
王の最期に立ち会った人物でもある。
万能と呼ばれた天才。十五~十六世紀の欧州の人物。
文明の発展に数多の影響を与えた、人類史に名を残す有数の天才。
絶世の美少年、絶世の美青年であったと記録されているが、その実態はこれである。
真の天才の前には性別も年齢も関係なし。
主義や流行が時代とともに変わろうと真実はただ一つ。何があろうと万能無敵のダ・ヴィンチちゃんさ!
夏と言えば浜辺。
浜辺と言えばパラソル。
パラソルと言えば頼れるあなたの巫女狐。
是、まさに葦原の国の常識なり……ッッ!太陽はばくはつだ。
濡れたTシャツと浮き輪を武器にランサー・タマモちゃん、南国にサンシャイーーン!
夏の海に降臨した浜辺の王様。
今回は王としての責務はすべて執務室に置いてきたので、全力で夏の陽射しに対応している。
ある事情から泳ぎを満喫できず、浜辺で西瓜割りを楽しんでいたアルトリアだが、そこでウォーターブリッツ(水鉄砲でのサバイバルゲーム)に出会い、気がつけばこのような姿になっていた。
負けず嫌いの彼女が目指すものは、言うまでもなく世界チャンピオンである。
―――その日、(割とどうでもいい)運命に出会う。
───きらきらと、ビーチで煌めく王妃さま。
アン・ボニーとメアリー・リード。稀代の女海賊コンビだが、今回は気楽に水着で参上。ボニー!という感じのアンは露出度高めの水着でマスターを攻め、リード!という感じの体格のメアリーはマスターに対してデレ拗ねることで挟み撃ちとする。
夏だ! 海だ! サーファーだ!
イヤッホウウウウウウウウウウウウウウウウッ!
という訳で爆誕したスーパーウルトラサーファーモードレッド・ビキニスタイルである。
略してサモさん、もといサーファーモーさん。
今回はセイバーではなく、ライダーとして召喚されたため、クラレントは持ってきていない。それどころか鎧や兜も持ってきていない。
異境・魔境「影の国」の女王であり、勇士の師であるスカサハその人───なのだが、今回、環境に対応すると称して自分と周囲の女性サーヴァント数騎を水着姿に変えるという暴挙に出た。
結果は、ご覧の通りのサマーっぷりである。
たまにはこういうものも良いだろう、とはスカサハ本人の談。
燃えて、燃えて、燃えて燃えて燃えて燃えて燃えて燃えて燃えて――――嗚呼、これこそまさに情熱の恋! わず! らい! ……という訳で、何だか妙なテンションの清姫さんである。ハイそこ、テンションがおかしいのはいつものことだとか言わない。
鉄拳一閃、鋼を割って。
剛拳一撃、竜さえ穿つ。
救世主(あのひと)の言葉を胸に、今も忘れぬ聖女の誓い。
───この身はきっと人々のためにあるのです。
それはそれとして、夏だからって怠けた生活は許しません!
穂群原学園小等部に通う、ごく普通の女の子。
銀髪赤目で名前が貴族っぽくて、留守がちな両親は謎の仕事をしていて、なぜか一般邸宅にメイドが二人も居て、ついでに血の繋がらない兄がいるけれど、ごくごく普通の小五女子である。
イリヤから分かたれた半身が、とある英霊の型を得て現界した姿。
幼い容姿に似合わぬ蠱惑的な言動は、常に周囲を振り回す。
自称「イリヤの姉」。
だがイリヤもまた姉を自称するため、鏡合わせのような姉妹喧嘩がいつも絶えない。
ハロウィンに浮かれるエリザベート(キャスター)が、数奇な運命の末セイバーになったもの。
竜の力と音楽の力、そして二度目のハロウィンとくればもはや何人も彼女を止める事はできない様な気がしないまでもない。
純白のマントに真紅の鎧、今時なんの飾りもない実直な大剣を手に、勇者エリザベートは今日も征く。
細かい事はあまり考えてはいけない。
歴史にその美しさを残した悲劇の女王、クレオパトラ七世。
プトレマイオス朝エジプト最後の女王にして、実質的な古代エジプト最後のファラオ。
多くの創作物では愛に溺れ、国を私物化した妖艶な美女と言われているが、事実は真逆。
知性深く、特に経済手腕は天才的で、その采配によって軍事力に劣るプトレマイオス朝エジプトを世界有数の経済国家にまで育て上げたトップレディ。
ルーマニア史に名高い英雄。
ワラキア独立を堅持した、キリスト教世界の盾とまで言われた高潔な武人。
しかし、ドラキュラ、という名称の方が世に広まってしまった無辜の怪物。
トルコ軍からワラキアを守り抜くため、国土を荒廃させた貴族たちを粛正し、敵対するトルコ軍の兵士2万を串刺し刑にしたが、厳罰主義を貫いた為、貴族たちに背かれた。
その最期は、配下であるワラキア貴族たちによる暗殺である。
ジル・ド・レェが聖杯に願うことにより、ジャンヌ・オルタが誕生し、ジャンヌ・オルタがキング・ギルガメッシュの胡散臭い薬を飲むことによりジャンヌ・ダルク・オルタ・リリィが誕生、彼女がサンタを目指すことによりジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィとなった。
まさに、二代目はオルタちゃん!
……そろそろ誰かが止めなければならない。
メソポタミア神話における美と豊穣、そして戦の女神。神々にもっとも甘やかされた、もとい、愛された女神とも言われる。
この姿はイシュタル女神としてのものではなく、彼女に波長の近い人間を依り代にした疑似サーヴァント状態。
女神らしく人間を見守るのが役割と語るが、「さあて、人間は生き延びるのかしら、 それとも滅亡するのかしら?」とニマニマ笑いながら見守る、という意味。
まさに金星の(赤い)悪魔。
穏やかな口調、たおやかな仕草からは想像できないほど苛烈な戦闘能力を持った“意志持つ宝具”。
英雄王ギルガメッシュをして最強の一角と
言わしめた、天と地を繋ぐ鎖。
神々の手によって作られた人形であり、自然と調和・一体化する大地の分身でもある。
英雄王の唯一の友として多くの冒険をこなし、心を得た後、人形として土に還った悲しき兵器。
中南米、アステカ神話における最高存在の一柱。
自由奔放に見えて、心優しく知性に満ちた女神。
生贄の儀式を嫌い、人間を愛した。生命と豊穣の神、文化の神、雨と風の神。
一時期には太陽を司ったとする伝説もある。
最高存在の(分霊による)現界。
この異常事態にあたり、ケツァル・コアトルは誰も知らない新たな顔を引っさげてきた。
現代メキシコで隆盛を誇る自由なる闘争、ルチャ・リブレを愛する神として。
……別段、ルチャの神として人々に祀られている訳ではない。ただルチャが好きなだけである。
不老不死の旅より帰還した、至高の賢王。
伝説において「すべてをみたひと」と語られる。
時に冷酷に、時に人情を認め、厳しくも民を導く偉大なるウルクの王。
ギリシャ神話におけるゴルゴン三姉妹の三女。
男の憧れの具現、完成した「偶像(アイドル)」として生まれ落ちた女神の一柱。
何らかの要因により、反英雄メドゥーサが女神としての姉二柱に近しい姿となって現界したサーヴァント。
ギリシャ神話におけるゴルゴン三姉妹の三女。
本来の真名はメドゥーサ。
呪わしき成長のなれの果て。何らかの要因により、大本(オリジナル)である怪物の性質が著しく強調された状態。
女神から完全な魔物・怪物「ゴルゴーン」へと完全に変成する寸前の段階であり、本来はサーヴァントとして召喚されない。
───最早、魔獣の女王とでも呼ぶべき存在。
中南米に伝わる古き神霊の一柱。
ジャガーとはすなわち「戦い」と「死」を象徴し、各時代の中南米文明で永く崇められる存在であり、過去にはたびたび地上に姿を見せたという。
先古典期のオルメカ文明ではジャガー神、人間とジャガーの混血……
『ジャガー人間(ジャガーマン/ウェアジャガー)』像などの形で祀られた。
楽園の放浪者。アーサー王伝説に登場する宮廷魔術師にして助言者、予言者。
数多の敵や苦難を乗り越えんとするアーサー王を時に導き、時に悩ませ、時に助けた。
しかし、賢人であっても基本的には非人間。なにしろ夢魔と人間の混血である。
「人間の世界は大好きだが、個人個人となると、わりと、ほら、まあ、うん!よし、言わぬが花の気がしてきたぞぅ!」
この通り、別に人間の味方、という訳でもない。最高位のキャスターの一人だが、本人は魔術を得意としていない。なぜって呪文はかむからね。
日本史上最強の剣豪として名高い、江戸時代初期の剣術家。
武蔵が創始したとされる流派“二天一流”を身につけ、大刀と小刀を用いる“二刀流”の達人。
……の筈なのだが、正しい歴史に残された武蔵とはどうも事情が異なるようだ。
「え? こっちの世界だと武蔵って男なの?しかも凄い有名なんて、びっくり!」
本人はこの通り、気負うことのない自然体。勝利にも名誉にもさして興味はなく
酒にだらしなく、金に目がなく、タダ飯に弱い。だが彼女と立ち合い、敗れた者はみなこう残した。
―――鮮やかなり天元の花。その剣、無空の高みに届く。
髑髏の仮面を被った暗殺者。
暗殺教団がアサシンとして成立した後、『山の翁』という名前が称号に成り代わってから誕生した、最初のハサン・サッバーハであるとされる。
しかし他の18人のハサンたちも、教団の信徒たちもこの人物の正体を知らず、また実在したという証拠は何処にもなかったという。
その代のハサン・サッバーハが道を違えた時に現れ、その首を断つという伝説の暗殺者。
即ち、ハサンを殺すハサンなり。
サーヴァントユニヴァースより来訪した天涯孤独のヴィラン(悪役)。
世にも珍しい文系のバーサーカー。
魔力転換炉オルトリアクターを燃やし謎のヒロインXの打倒を誓う、対・対セイバー用決戦兵器。
もう訳が分からない、だって?
―――考えるな。感じるんだ。
何、私は平凡だよ君。
ほんの少し、ほんの少しだけあくどいだけサ!
我が魔弾にて、君を助けるとしよう。ただし、魔弾には限りがあるので要注意!
社会が生み出した無銘ではなく、自ら名を捨て失墜した無心の執行者。
記憶は損なわれ、また過去も喪った。
男は道徳を見切り、親愛を蔑み、生きる屍となった己を嗤い続ける。
相互理解など不可能。
此処に居るのは、憎悪を撒き散らす獣なり。
天に星、地には悪漢。
幻想であるはずの男は、拳法と共に創成された。
さあて、俺様は誰でしょう!?
善良なるものを良しとし、悪逆なるものを糾す。
子供心に誰もが夢見る白馬の騎士の如き英雄。
星の聖剣使いとも言われる。
その正体は、何らかの存在を追ってこの世界に辿り着いた異世界の「騎士王」である。
幕末の京都を中心に活動した治安組織、新選組副長、土方歳三。
隊内に絶対の規律を布き、剣豪ぞろいの隊士達に鬼の副長として恐れられた。
戦いにおいては悪鬼の如き荒々しさと戦術家としての理性的な面を併せ持つという稀有なタイプのバーサーカー。
戦国の覇王、織田信長の姪であり、日輪の子、豊臣秀吉の側室。
天真爛漫にして傍若無人、絢爛豪華を好み超浪費家という何かにつけてとにかく金と手のかかる女。
天下人さえ頭を抱えたワガママぶりだが何故か憎めない愛されお茶目系姫君。
「そんなわけで早速欲しいものがあるんだけど!」
快楽のアルターエゴ。BBから作られたアルターエゴのひとり。
何物をも溶かす毒の蜜、触れるものを切り裂く鉄の脚、そして容赦の無い加虐性に満ちた性格を持つ超攻撃型アルターエゴ。
BBが作り出したアルターエゴの中でもトップクラスの総合性能を持ち、ドレイン機能においてはBBさえ上回る。それ故にBBへの敬意は薄く、また、他のエゴたちを軽視。自らが完成された個体であると自覚しているため、たいへんプライドが高い。
「私、自分でもどうかと思うほど加虐体質なの。嫌がる相手を徹底的に蹴り倒せるなんて、正直、たまらないわ」まさに水の女王といった体だが、肉体はどのエゴより華奢で可憐な少女像となっている。
BBから作られたアルターエゴのひとり。愛憎のアルターエゴ。
大きすぎる胸と凶悪な爪が印象的な少女。
戦いは好まないが、スキル・被虐体質によって周囲から襲われる事になり、仕方なく迎撃している。
アルターエゴの中でも屈指のパワーキャラ。
相手を包み込み、ねじ切り、胸の中に仕舞って独り占めする盲目的な求愛の化身……
だったが、ある出遭いから一方的な求愛は良くないと改心し、自らの体が持つ数々の凶器がまわりに害を及ばさないよう気を遣う、引っ込み思案だが心優しいAIとして成長した。
平安時代、鈴鹿山を根城とし、坂上田村麻呂と共に鬼退治を行ったとされる舞姫。
その華麗さと強さから天女とも鬼とも謳われた絶世の美女。しかしてその正体は、何を隠そう天界から遣わされた第四天魔王の愛娘。
日本を魔国にするという命令を受け天下った鈴鹿御前はしかし、たかだか人間の国を混乱させる事に自ら手を下す事を良しとせず、多くの冒険、悲恋の末、恋人であった坂上田村麻呂の手で倒された。
まさに悲恋の天女姫であるが、美しさを追求し、美しさを極めんとする彼女がいきついた最先端のスタイルは―――
「いや、やっぱJKっしょ!巫女もいいけど恋をするなら女子高生、これ以外ないって感じ!」
―――あの、お嬢様。それで本当にいいのですか?
かつてムーンセル・オートマトンに発生した特殊事例。元々はマスターの健康を管理する為に配置された上級AIだったが、バグによって暴走。電脳世界を侵すキャンサー(癌)として月の裏側を支配し、SE.RA.PHの聖杯戦争を妨害した電脳魔。
聖杯戦争の参加者たちにルールを守らせながら、本人はルールを破りまくる違法改造の化身。
朝食感覚で世界を滅ぼす一方、明るくおしゃまな後輩としてセンパイ(マスター)を振り回すコトに全力を尽くす後輩系デビルヒロイン。
「お行儀の良い戦いなんてつまらないでしょう?もっと皆さんの苦しむ顔が見たいのです!」
このようにパッと見は行動設定も性格設定も歪んでいるように見えるが―――ま、いつも通りのBBちゃんである。
覚者の敵対者。深海電脳楽土SE.RA.PHに現れた聖者。
類い希なる救世主としての資質をすべて己の為に使い、人ならざるものに変生したもの。
その誓願、その望みはからくも水際で断たれた。
その際にキアラ本人は消滅したが死に際に考え方を改めたのか、力の一端をアルターエゴとして残し、カルデアに召喚される未来を善しとした。
「いいですわよね、カルデア。様々な時代、場所で争いに身を投じる……私も味わってみとうございます」と慎ましく本人は微笑むが、その真意は当然、「人類の為に」ではない。
多少はまるくなっても性根は微塵も変わっていないので注意されたし。
……そうですか。
喚ばれて、しまいましたか……ふぅ……(溜め息)。
適材適所、はご存じの筈。
戦場よりは、あなたのお部屋で――。
人への態度は傲岸不遜、振る舞いは得手勝手の限り。根本的に派手好きな童女。
「くっふっふー、妾が誰よりもごーじゃすでぴかぴかなのは当然であろうー? ……それはそれとして、妾を気安く童女呼ばわりとは。おっろかものーぅ!」
強さと高潔さを兼ね備えた、強き者達の女王。
しかし――■■■■■。ひとたび『それ』に触れたなら、それがいかなる些細なものであろうと、彼女の全ては『それ』に塗り潰される。
彼女が何を『それ』と認識するかは彼女自身にしか(あるいは彼女自身にも)わからず。
故にこそ、彼女は狂戦士として在るのだ。
酸いも甘いも噛み分けた壮年の男。
大事なのは諦めない事だと語り、くじけそうになっている仲間の肩を叩いて鼓舞する。
その顔から余裕が失われる事はない。
不敵な笑みが消える事はない。
――彼は知っている。進み続けてさえいれば、望む場所には必ず辿り着けるのだと。
世界最高にして唯一の顧問探偵。
探偵という概念の結晶、“明かす者”の代表。
19~20世紀にサー・アーサー・コナン・ドイルが著した物語の主人公であり、あらゆる謎を解き明かす探偵であり、後年における数多の推理小説に登場する「探偵」たちの祖のひとり───
と、されるが。
その実態は如何に?
アメリカ合衆国開拓時代のトール・テイル(ほら話)
に登場する樵夫で、雲をつく大男として語られる。
その巨大さを生かした無闇にスケールの大きな伝説が数多く存在し、北アメリカの特徴的地理の多くはバニヤンの行動の影響で生まれたとされている。
幼い少女の姿で召喚された理由は不明。
「夏と言えばリゾート。リゾートと言えば高級ホテル。
高級ホテルと言えば、そう、特設アリーナだな!
いま黄金劇場を常夏仕様に変えて、皇帝ネロ、夏の海にプリズムイーーン! なのであーる!
流れる水流に陽射しを乗せて!
今こそ、余の歌劇をカルデアに響かせよう!」
実際、セイバークラスより相性がいいとの噂。
サマーシーズン到来!!
「あつい! だるい! けだるい!」
夏が苦手な人造人間フランちゃん、涼しさを求めるため、水着に着替えてレースに挑戦である!
相棒は胡散臭いアラフィフと、トランスモーフする巨大ロボバベッジ。
夏の超大作映画みたいだな!
謎の存在がカルデアにあらわれた。
その神々しさ、その凜々しさ、その堂々たる姿は果たして何者か!
古代エジプト神話におけるとある存在に酷似しているようだが……?
渚の第六天魔王、ここに轟臨!
この夏の尾張のトレンドをふんだんに盛り込んだ素敵なルックであのノッブが帰ってきた!
え?クソダサTシャツとか恥ずかしくないんですかって?
ふっ……、今回のわしは今までのわしとは違うのじゃ! なんとこの夏のわしはまだ再臨を2回ぐらい残しておる。そう、念願の着替え再臨じゃ!
再臨したわしの艶姿に腰を抜かすでないぞ!
うっはっはっはっはー!
……というかこのTシャツ、イケてると思うんじゃが、じゃが!
オルタであれ水着は着る。だって夏だし。
しかし如何なる信念からか、彼女は王の冠を仕舞い、可憐な白い冠―――ホワイトブリムを装着した。
そう。メイドである。
おもむろに衣装&クラスをマハトマチェンジ!
護法魔王尊の力を借りた新宝具、レース用のクマラ・ホイールを実体化させて、エレナ・ブラヴァツキーはサマーイベントに挑む!
NYARFことカッコイイ水鉄砲を手に、並み居るライバルを蹴散らすゾ!
「ちなみにNYARFの製作は私である!」
「改良は私だ凡骨!」
前回、南の島にて著しい風紀の乱れがあったと聞き及んだ頼光。
今年のイベントもそのような事態になってはならない、と自ら牛頭天王に祈りを捧げて強制クラスチェンジ。本来のクラスであるセイバーの時ほどではないまでも、母性パワーは控えめな、都を守護する性質が強化されたランサー源頼光へと変生を果たした。
「頼光サンは本職のセイバーになるとすっげえ真面目になるンだよ。超・風紀委員長だ」
「ランサーだとそうだな、影の風紀委員長ってとこか。つまりまぁ───」
つまりスケバンだ。母性パワーは控えめとなり、都を守る凛々しい武士として頼光は夏を斬る!
金星の女神イシュタル、夏の姿。
夏の祭典という人々の熱狂……
信仰心に心を打たれ、一大イベントを開催した、まさに女神のような女神。
現代風にアレンジした天舟マアンナを駆り、軽快に、そして痛快に肉体を駆使するカンフー系女神でもある。
「みんな、楽しんでる~~!?最高~~?うんうん、良きかな良きかな!もっともっと、限界まで頑張ってね~!」
このように、愛想よく気前よく、会場に集まった全ての者を祝福するまさに女神の中の女神。
その笑顔の裏に有るものは、はたして。
インド神話における最高神シヴァの伴侶……
ではあるが、戦闘には縁の無い心優しい女神。
神霊ではあるが、今回は波長の合う依代の少女の体を借りて現界した。
貞淑、穏やか、家事全般なんでもござれのまさに理想的なおさな妻系ヒロインだが、
果たしてその正体は―――?
彼女は優しく微笑むだろう。
怒りが、その心を埋め尽くさない限りには。
■■との■■の裔であるゆえに荒ぶる性質を色濃く有しているが、愛するモノへの想いによってそれを瀬戸際で封じ込め、彼女は、静かな人間の女性としての個性を得ている。
───ように見える。
呪え、我が血を。
祟れ、我が罪を。
幾年月を経ようとも、濯(そそ)げぬモノが此処にはあろう。
突けば槍 薙げば薙刀 引けば鎌 とにもかくにも 外れあらまし―――
音に聞こえし宝蔵院十文字槍。
宝蔵院胤舜は宝蔵院流槍術二代目であり、その技、神仏に達すると謳われた男である。
江戸柳生最強の剣士の一人。
感情を交えず、氷の理性ですべてを見据える合理性の鬼。
術理とは合理であり、すなわち剣きわまれば、自ずと無駄なくすべてが叶う───
情熱を口にせず、逸(はや)らず、焦らない。
目的へ到達するための最善、最短の手段を至極冷静に突き詰める。味方となれば頼もしいが、敵となればあまりに恐ろしい、氷にして鋼鉄の男。
江戸時代初期の仮名草子、軍学書などに名前が見える窃盗(しのび)のもの、水破(すっぱ)───
すなわち、忍者。
「飛加藤」「鳶加藤」などの異名で知られ、甲斐や越後での活動が報告されるが、その出自や目的については諸説あり、謎に包まれている。
刑部姫(『西鶴諸国ばなし』では於佐賀部殿、『今昔画図続百鬼』では長壁とも)は、姫路の地主神として祀られた妖怪の一種である。
現在は姫路城の天守閣に住み着いた城化物として名高い。
人類の科学はここまで来てしまったのか!?
いや違う、別に科学は関係なかった。
度重なる異変に襲われたチェイテ城は、ついに最終兵器を繰り出した。
それは名も無き賢者が残した遺産。チェイテ城の地下に仕舞われていた宝物。
物言わぬはずの守護像は、何度も何度も聖杯を拾っては失敗する鮮血魔嬢の姿に呼応し、ついに守護神として覚醒した。
その名はアルターエゴ・メカエリチャン。
領主の心に目覚めた、ちょっとやりすぎな正義の魔嬢である。
混迷極まるハロウィンに現れた、もう一機の怪サーヴァント。
その外見はメカエリチャンと類似しており、宝具もメカエリチャンとうり二つで、スキルもパラメーターもぴったり同じ。
この奇妙な符合は一体なにを示しているのか……。
エリザベート種の中でもっとも賢く、またヒロイン力(ちから)が高いという話だが、果たして―――?
「……忠告しておくけど。コンパチと言ったら殺すから」
神話に名高き、誘惑と堕落の魔女。
惚れっぽくて嫉妬深い、永遠の乙女。
いじらしく甘やかす、その愛玩の手練手管はまさに禁断の蜜の味。
ただし、彼女の呼び方だけは気をつけるがいい。貴方がまだ人間でいたいのならば……。
天界きっての精鋭武将、中壇元帥・哪吒太子。
下界において凄惨な死を迎えたのちに蓮の花から復活した。
九十六洞もの妖魔を討ち封ずるという武勲を誇る、斉天大聖・孫悟空の最大のライバル(と本人は思っている)。
誰もが一度は名前を耳にしている伝説の女王。
その実態はいまだ謎に包まれる神秘的な人物。
時代と幻想を超えて彼女は我々カルデアスの前に姿を現した。
決して忘れがたき、一つの約束を果たすために―――。
其は罪人なり、七つの縄の結び目なり。
異端の地に贖罪を求むるは、悪魔の収穫なり。
―――無垢なる少女が指し示す、次の犠牲者は誰?
シュメル神話における冥界の神。
槍のような檻を自在に操り、ある時は敵を串刺しにし、ある時は魂を閉じ込め、ある時は稲妻を起こす、おそるべき冥界の支配者。
その誕生から冥界を管理する職務にあり、地上と自由を知る事なく神代と共に消えた女神。
この姿はエレシュキガル女神としてのものではなく、彼女に波長の近い人間の魂を依り代にした疑似サーヴァント状態。
冥界の女神らしく人間を監視するのが役割と語るが、「……あんまり大勢で冥界に来られても困るのよね……魂を閉じ込める檻を作るのもタイヘンだし……ちゃんと居心地のいい居場所を提供できるかしら……」
このように、面倒見の良さが隠しきれていない。まさに冥界の(赤い)天使。
空を見よ。聖夜に祈りを抱く者であれば見えるはずだ。夜空を駆ける一条の虹を。
メーメーなく羊たちの群を。そして大胆な衣装に身を包んだ、ちょっと風邪気味の、麗しいサンタの姿を……!
その名はアルテラ・ザ・サン〔タ〕。
西方大王、星の紋章を持つ剣姫が数奇な運命からサンタクロースとしての使命に目覚め、はじめての体調不良(微熱)にも負けず立ち上がった、頼もしき三人目のクリスマスの英霊である。
今回は大王としての逸話から多くの遊牧騎馬兵たちを従えている。……のだが、それらはすべて愛らしい羊(ただし宇宙仕様)の姿になっている。なぜだろう。
とてもじゃねえが北斎には見えねぇって?
めんこい姿で悪かったなァ、事情を知りたきゃおれの話に付き合いナ!。
世界最古の毒殺者にしてアッシリア帝国の女帝。夫であるニノス王を毒殺したことで、一躍名を馳せた。
また、世界の七不思議の一つである『バビロンの空中庭園』を建設したとも一時期噂されていた(実際に建設したのはネブカドネザル二世)。
変異特異点・境界式にて発見された少女。
厳格な趣きの女学院の制服、慎み深い言葉づかい、果断すぎる行動力。すべてが日常的でありながら、どこか立ち位置のズレた危うさを感じさせる。
視界に映るものであれば、硬度・構造・規模を無視してねじ曲げる“歪曲の魔眼”の保持者。
浅上という名字は古くは浅神と書き、神(異能)に通じる巫女の家系だったという。
アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ。
ロマノフ帝国、最後の皇帝であったニコライ二世の末娘。
ロシア革命の激動に呑み込まれ、家族や召使い、ペットと共にイパチェフ館にて虐殺された。
アタランテが自身の宝具であるカリュドーンの毛皮で変身した姿。
アタランテ・メタモローゼとも。
正式な名前はソロモン・ベン・ユダ・イブン・ガビーロール。十一世紀の哲学者、詩人、そして魔術の一ジャンルであるカバラを扱うカバリストであった。
アマデウス・ヴォルフガング・モーツァルト!
───我は、貴様を殺すモノである。
貴様の名誉、貴様の曲、貴様の痕跡、すべてを殺し尽くそう。
貴様がよもや地上へ現界した暁には、今度こそ、この手で殺してやるとも。
ゴットリープ、神に愛された男よ。
―――ロシアの皇帝(ツァーリ)にして恐怖(テリブル)の怪物。
そして異聞帯においては魔獣のような姿へと変貌し、神に近い存在となった男。
それがイヴァン雷帝である。
ギリシャ神話屈指の知名度を誇る英雄。
その生は疾風の如く駆け抜けるものであり、同時に英雄と呼ばれるに相応しい輝きを帯びていた。
平凡で穏やかな生を望むか、苛烈な英雄として死ぬか、母に問われた際、迷わず後者を選んだという。
アキレス腱、という人体の名称は不死身の肉体を持つアキレウス唯一の弱点であった、という伝説の名残。
ギリシャ神話における大賢者。
あらゆる知識に精通し、その穏やかな性格と教え方の巧みさからギリシャにおいて彼に教えを受けた英雄は数知れない。
ヘラクレス、アキレウス、イアソン、アスクレピオス、カストール……年代こそ異なれど、皆ケイローンの門下生である。
届かぬ星に向かって、歯を食い縛りながら手を伸ばした者がいたとしたら。
彼はその星を撃ち落とした側である。
ただのホムンクルスであり、ただの人間だ。
ただ一度の輝きのために調整された決戦英霊。
別名『魔人・沖田総司オルタナティブ』。
幕末四大人斬りの一人に数えられ、「人斬り以蔵」の異名を持つ。
小野派一刀流、鏡心明智流、直指流剣術など様々な剣術を学ぶ。多くの暗殺事件に関わり、それが原因で投獄され処刑された。
才を鼻にかけ自分以外の剣士を見下すきらいがあるが「撃剣矯捷なること隼の如し」と評された剣の腕は正真正銘の天才。
薩長同盟の立役者であり、亀山社中(のちの海援隊)の結成、大政奉還の成立に尽力するなど明治維新に大きく貢献した志士の一人。
飄々とした20代半ばの青年。北辰一刀流の達人であるが、本人は争いごとを好まない根っからのお人好し。傍らには常に謎の美女が寄り添っている。
可能性の男。人々の期待によって生み出された英雄の偶像。
初代フランス皇帝。一時期はヨーロッパの大部分を支配するまでに至ったが、最終的には凋落した。
その波瀾万丈な生涯は、個人の願望と能力にのみ依ったものではなく、人々の想いによってこそ導かれたのだ───少なくとも、“英霊の座”はそのような存在として英霊ナポレオンを定義した。
ゆえに、現界した彼は常に「誰かの想い」に応える男として振る舞う。
「戦士の王」と称えられる「ヴォルスンガ・サガ」の大英雄。
悲劇的な最後は、幾つかのエピソードが変形した末に「ニーベルンゲンの歌」として世界にも広く知られることになる。
なお、ジークフリートと同一人物かどうかは定かではない。
果たしてどちらが伝説に共通する邪竜を打ち倒したのかは不明で、両者共に「異なる」竜を打ち倒した可能性もある。
鎧に身を包んだ戦乙女。大神の娘たち。
北欧神話における最高存在である大神オーディンによって、数多くが製造された。
数多の戦場の空を舞い、戦死した勇者の中でも資格あるものを選定し、大神の宮殿たる輝ける黄金のヴァルハラへとその魂を連れて行く。
北欧神代の終末───神々の黄昏にて、巨人たちを屠る大神の軍の列へと加えるために。
北欧異聞帯に由来するサーヴァント。
汎人類史のスカサハとは「完全な別人」であり、異聞帯でのみ成立する神、女王としての性質に大きく傾いた存在である。
ケルトの英雄スカサハと由来を同じくする北欧の巨人、山の女神ーーースカディ(スカジ)の特量が多く現出している。
スカディの側面が濃いスカサハ、というよりも「スカサハの性質を一部有するスカディ」と表現すべきか。
それは常夏に舞い降りた聖女。
イルカ界のスタァ、満を持しての聖・登・場。
聖なる御旗を輪(リング)に替えて、いま、かつてないファンタジアが展開される―――
「はい、率直に言って水着で浮かれ放題です!堅苦しいことは抜きにして、この一夏を痛快に過ごしましょう!」
夏がきた。夏といえば夏祭り。
祭りといえば、華やかで、愉しみに満ちて、夜店にはおいしいものがいっぱい。
なるほどソレもたまには悪くない。
……気付けば夏の装いにクラスチェンジしていた。色々あって宝具も変わった。たぶん変わった。
理屈はよく分からないが、ともかく今のこの霊基を存分に味わおうではないか!茨木童子は夏の日々を全身で愉しむのである。
鞍馬の山で噂だった(かもしれない)、あの天狗ガールが海に降りてきた!
兵法の達人はまた、遊びの達人でもあった。
水着に着替えた牛若丸はもはや牛若丸ではなく、その身軽さ、その神通力、そのきわどい水着姿はまさに鞍馬の女天狗そのもの。
「この身軽さ、そして周囲に広がる大自然……お山での修行時代を思い出してきました!ああ、この団扇ですか?お師さまのお古なのでお気になさらず!」
「アイツが水着になるのなら!私も当然、水着にならなければならないのよ!」
夏の魔力は竜の魔女をここまで追い詰めた。
今回の任務先がハワイと聞いた時点で彼女の決意は固まった。
徹夜でガイド本をチェックして付箋だらけにし、かぎられた日数で観光地をどう巡るか考察し、お忍びでリゾート地に上陸するハリウッド女優よろしくキメキメのコーディネイトに身を包み、いざ、常夏の楽園へ。
最強のエージェントと化した一匹のはぐれ英霊。
彼女こそ漆黒の復讐の炎に焼かれるバーサーカー、ジャンヌ・ダルク・オルタである―――!
夏を最高のものにするため、再び我々の前に現れた正体不明の電脳魔。
カルデアを様々な特殊事例から救うため、ある時は不思議なスロットマシンを大量出荷し、ある時は厄介なアルターエゴを提供する。
まさに万能、可憐、しかして後輩。
その正体は水着に着替えてハワイを満喫する、ただひたすら可愛いだけのスイートイビル、アナタのBBちゃんなのでしたー!
今回はハワイを満喫するため、自らをハイ・サーヴァントに改造して熾烈極まる水着市場(レッドオーシャン)に参入。
清純な水着から刺激的な水着まで、幅広く着替えてヒロイン力をアピールするが……?
無垢にして清楚。
淫蕩にして悪辣の女王メイヴ。
世界の中心で美しく咲く一輪の花。或いは、世界を覆い尽くさんばかりに今こそ咲き誇る大輪の花。
加えて、今回はグラビアアイドル的存在―――人を惹き付ける花としての自覚が強い。
自分の肉体がどれだけの価値と威力を有するのか正確に認識している彼女ゆえ、現代に順応した華やかなセレブ・サーヴァントとして納まるのは時間の問題であったとも言えるだろう。
サーヴァント・フェスティバルを破壊する為にやってきた一筋の流星。
宇宙の法の代弁者であり、地球人類、そして同属であるフォーリナーを抹殺する冷酷無比のマシン・サーヴァント。
その予想外の素顔が明らかになった時、誰もが驚きのあまり目を背けると言うが―――?
二本の魔槍、二振りの魔剣を駆使する屈強の騎士。妖精王にして愛の神オインガスと海神マナナンに育てられた絶世の美男子。
フィン・マックールを盟主とするフィオナ騎士団随一の騎士であり、妖精王アヴァータと騎士団との共同戦線において大いに活躍したという。
此度においてはセイバーの霊基で現界した。これは彼が槍のみならず、剣をも得意とするためだが―――
こちらの霊基では『神話・伝説の英雄』としての側面が強調され、神の手になる宝具を複数所有しているためか、召喚に対するコスト・難易度がランサー時よりも高い。